ヘンタ製茶有限会社

信頼が世界へ。
チャレンジし続けるお茶農家「霧島茶」
邉田 孝一さん


新茶は栄養も おいしさも格別

 

♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る~♪ご存じ、唱歌「茶つみ」。

立春から数えて88日目を「八十八夜」といい、4月下旬~5月上旬の春から夏への変わり目で、

気候が穏やかに暖かく変化するため、茶摘みのシーズンです。

八十八夜に摘んだ新茶を飲むと病気にならないという言い伝えも…。

新茶は二番茶に比べて栄養も優れ、おいしさも格別です。

 

鹿児島県は南北に長い地の利を生かし、13地区のお茶産地があります。

昼夜の寒暖差が大きい冷涼な山麓地帯では香り高いお茶が育ち、平坦地帯では豊かな日差しの中で有効成分が豊富なはっきりとした味のお茶が生産されるなど地域により、色・香・味のバリエーションが豊富であることが

「かごしま茶」の特徴です。

 

生産量全国2位の実力

 

生産量全国2位、品質もトップレベルのかごしま茶は“うま味” にこだわります。

日頃より鹿児島ではお茶が生活の中に浸透しているため、行く先々で出されたお茶を飲むと、

真夏でも清々しく芳醇な香りとコクが口の中でスーッと広がります。

お茶にはこだわる県民性が、洗練されたかごしま茶の文化を作り出しているのでしょうね。

昔ながらのラーメン屋さんに行くと大根の漬物とお茶は付き物。

 

「今回はそんなかごしま茶産地の一つ『霧島茶』生産農家

ヘンタ製茶さんへお邪魔しました。

お話を伺ったのは、代表取締役の邉田 孝一さん。

ちょうどこの日は、抹茶用の碾(てん)茶の収穫日でした。

(お抹茶に碾きあげる前の原葉)

霧島山麓標高200~300メートルに位置するヘンタ製茶さんの茶畑は、

その殆どがJAS認証圃場で有機栽培されています。

また、国際的安全規格GAP認証を全圃場で取得されていて内外にも認められています。

茶畑は全てが山林に囲まれ、ほかの作物からの病害虫や農薬の干渉を受けない環境で栽培されていました。

こだわりは堆肥作りにもあり、永年ご自身で研究した自家製の堆肥を使うことにより、

うま味と深みを感じる美味しい霧島茶ができまるそうです。

 

3ヘクタールから25ヘクタールへ

 

邉田さんが就農したのは1967年。

先代のお父様から受け継いだ茶畑は3ヘクタールからだったそう。

現在は茶畑の総面積は25ヘクタール(東京ドーム約5.3個分)までに広がり、生産量は年間110トンにも及び、

全体のお茶生産量の25%が煎茶で75%が抹茶用の碾(てん)茶。

内15%がアメリカ、ヨーロッパ向けの輸出だそうです。

 

こだわり

 

邉田さんの生産される『霧島茶』は、澄んだ濃緑色と

くせのない豊かな香り、さらに心地よい旨味で定評があります。

霧島本かぶせ茶生産にも力を入れ、新しい茶作りにも努めていらっしゃいます。

生産から加工、販売すべて一貫されているこだわりは?の問いに

邉田さんは

「全てにおいて、私が責任をもって、安心で安全なお茶を提供したいからです。」

更に「お客様の要望にお応え出来るように、常に試行錯誤です。」

とおっしゃいました。

 

 

 温厚な人柄からは想像できない、お茶作りに対する挑戦し続ける熱い思いと、責任感が伝わってきました。

それを支えてくださったのもきっと、ご主人と共に現場へ立つ奥様の力があったからこそだと思いました。

 

今後の目標は?

 

「日本の安全で安心、美味しい『霧島茶』を

  世界中の人々が喜んで飲んでいただけるようにしたい。」と邉田さん。

『霧島茶』作りに精進する姿

 

事業承継も邉田さんのお二人の息子さんがしっかり受け継いでいます。

ご家族みんなで力を合わせ、『霧島茶』作りに精進する姿が美しい。

霧島山麓から南に錦江湾の桜島を望む邊田さんの茶畑は、近くの山林から小鳥のさえずりが聞こえ、

心地よい風が吹き抜ける。

茶樹たちの新葉の美しい緑が、活き活きとして見える。まるで、作り手の思いが茶葉に伝わっているようでした。

 

鹿児島の『お茶』にまつわるこんな話もあります。

お茶の栽培は鎌倉時代初期に平家の落人が阿多白川(南さつま市)にもたらしたとする言い伝えもありますが、記録として残っているのは1319年(元応年)に京都宇治から来た寺の住持が吉松(現 湧水町)の般若寺で栽培したものが最初であるという。

江戸時代に薩摩藩が茶の栽培を奨励し藩内各地で栽培されるようになった。

当時の主な産地は阿久根(阿久根市)から吉松にかけての鹿児島県北部地域が中心であり、

江戸時代後期に編纂された薩摩藩の地誌『三国名勝図会』には

阿久根、吉松、都城に産するものが名品とされている。

明治になり開国をきっかけとして、輸出用茶葉の栽培が盛んになり、

特に薩摩半島南部と曽於市付近で多くの茶畑が開墾された。

 

歴史を感じるな~。

よし!朝食後には、霧島茶でホッと一服で穏やかに一日すごそう。

 

「美味しいカゴシマ」をもっと!もっと!

                                                                        かごジングループ取材班

ヘンタ製茶有限会社  代表取締役 邉田 孝一さん

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