色も甘みもオーガニックスイーツ「さつま芋」
久木田大和さん
日本でさつま芋が最初に伝わったのは1600年ごろ中国を経由して琉球(沖縄県)に伝わったとされています。
その後、1700年代初めに薩摩藩(鹿児島県)で栽培を始めるようになりました。
鹿児島など九州では中国から伝わってきた芋と言う事で「唐芋(からいも)」と呼ばれるようになりました。 そして、1732年の「享保の大飢饉」が西日本を襲います。 そんな中、江戸幕府の目にとまり飢饉を乗り越えるため全国に広まったとされています。
関東では薩摩藩から伝わった芋なので「薩摩芋(さつま芋)」と呼ばれるようになったとのこと。
今でも鹿児島では「「唐芋」といいます。
薩摩藩では「さつま芋」が伝わった江戸時代から芋焼酎が盛んに作られるようになりました。
さつま芋の生産量 鹿児島県は全国一位
今回は鹿児島県霧島市福山でさつま芋を栽培されている、久木田大和さんにスポットを当ててみました。
コンセプトは安心、安全そして美味しい
『生産のコンセプトは安心、安全そして美味しい「さつま芋」を、自分の子供にも食べさせたい。有機栽培にこだわっています。』とのこと。
更に『ここ福山町牧之原の台地は、永年の桜島の噴火による堆積で形成されたシラス台地。「さつま芋」造りに適した水はけのよい立地なのです。』
さつま芋の生産量も鹿児島県は全国一位なのも頷けます。
先代から数えて40年、ご本人が後を継がれて就農されたのは2001年から。
北海道大学を卒業後、長野の農家で研修を積み現在に至るそうです。その栽培面積は14ヘクタール(サッカーコート約20面分)までに広がり、40 種類もの品種「さつま芋」を農薬や化学肥料を使わない有機栽培にこだわり生産しています。
「さつま芋」と一言で云っても・・・
いや、「さつま芋」と一言で云っても品種が40種類もあるの?と思いましたが、200から300種類もあるとのこと。
出荷先はオーガニックのショップやレストラン、個人で、そのほとんどが県外出荷です。 近年、県内外の焼酎蔵元からオーガニックの芋焼酎製造用として出荷も増えつつあるそうです。年間出荷量は90トンに昇り、営農者としては県内唯一です。
熟成というひと手間
芋畑に隣接して、貯蔵庫がありました。ここで一か月以上寝かせて熟成させます。これによって甘みや芋それぞれの持つうま味、食感が引き出されるそうです。
そこでやっと出荷できるそうです。熟成というひと手間が大事なんですね。
久木田さんは地元小学校の PTA 会長や商工会青年部長、消防団員に籍を置き、地域貢献も欠かしていません。
取材のこの日は、10 月収穫のための苗床づくりをビニールハウスで作っていらっしゃいました。 さつま芋の他に、有機にこだわった人参も生産されているとのこと。 自然を相手にする、若き営農者のチャレンジは続くのだな!と久木田さんのその純粋な取組は感心させられました。
「さつま芋」づくりに対する姿勢は素敵な人柄が表れていました。
「美味しいカゴシマ」をもっと!もっと!
かごジングループ取材班
久木田農園 久木田大和さん
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